テント倉庫に天井クレーンは付けられる?天井クレーンのメリットや注意点も紹介
テント倉庫は一般的な倉庫に比べると、短期間、低コストで設置できるのが魅力です。手軽に設置できるのテント倉庫ですが、天井クレーンを付けることはできるのでしょうか?今回は、テント倉庫に天井クレーンを設置できるのか、また設置のメリットや注意点などについてご紹介します。
テント倉庫に天井クレーンを付けられる?
テント倉庫は軽量鉄骨の骨組みの上にシート膜をかぶせたものですが、一般的な倉庫と同じように天井クレーンを付けられるのでしょうか?
天井クレーンとは何か
天井クレーンとは建物の壁にそってレールを配置し、そのレールにそって動く設備のことです。屋内でも屋外でも設置でき、吊り下げられる重さは3トンくらいから700トンと非常に重いものを吊り下げられるものもあります。荷物の上げ下げ、運搬に活用されています。
テント倉庫でも天井クレーンの設置は可能
テント倉庫でも天井クレーンの設置は可能です。設置の際は、建屋に十分な強度があるかが重要になります。目で見て劣化しているところがなくても、経年劣化により劣化している部分があるかもしれません。導入前にしっかり調査してもらいましょう。
また、レールを設置するためにテント内の片付けもしなければなりません。もちろん設置後もクレーンの動きを邪魔しないよう、テント内をある程度整理する必要があります。
最初から天井クレーンが設置されている設計のテント倉庫を選ぼう
テント倉庫に天井クレーンを設置する場合、建屋の強度や広さ、高さなどが不足して設置が難しいケースもあります。そのため天井クレーンを使う可能性があるのであれば、最初から天井クレーン付きのテント倉庫を導入することがおすすめです。
最初から設置が設計に組みこまれているため強度もしっかりしています。また、クレーンがある状態から荷物を搬入できるので、クレーン設置のために倉庫内の荷物を整理しなくてすみます。
倉庫に天井クレーンがあるメリット
倉庫内に天井クレーンがあるメリットについて紹介します。
作業の効率化になる
天井クレーンを利用することで、重いものや大きいものをすぐに運べるようになるため、手作業やフォークリフトで時間がかかっていたものをスピーディーに運搬できるようになり、作業の効率化につながります。
天井クレーンは免許がなければ操縦できません。社員に免許取得を促すことで、やる気アップ、スキルアップにもつながるでしょう。
新しい製品や設備を導入できる
天井クレーンを導入することで、重いもの、大きなものを運搬できるようになるため今まで導入できなかった重い商品や大きい製品、設備を取り扱えるようになります。取り扱う製品の幅が広がるので業務拡大の可能性も広がるでしょう。
倉庫に天井クレーンを導入するデメリットや注意点
天井クレーン導入にはメリットだけでなくデメリットや注意点があります。危険性などもしっかり理解した上で導入する必要があるでしょう。
天井クレーンのデメリット
天井クレーンは数百万円ほど設置費用がかかることもあるため、ある程度予算が必要です。規模によって費用が大きく異なるので、まずは見積もりを確認するのがおすすめです。
また、既存の倉庫に天井クレーンを設置する場合、強度が足りないと設置できないというデメリットがあります。設置できない場合、倉庫から新しくするのか、天井クレーンの設置をあきらめるのか考える必要があるでしょう。
また、設置できたとしても大きな工事が必要なので設置に時間がかかるという欠点もあります。導入するまでにお金も時間もかかるため、天井クレーンを使用したい場合は、早めに工事をスタートしなければなりません。
天井クレーンの注意点
天井クレーンは人が操縦するため、事故にならないよう注意が必要です。重いものや大きなものを動かすため周りのものに当たったり落下したりしたら大きな事故になってしまうかもしれません。そのためクレーンを操縦する方、周りで作業する方の双方が注意する必要があります。
また、操縦には免許が必要です。操縦できなる人がいないと作業がストップしてしまうので、常に免許を持った人員を確保しておくか、うまく作業がストップしないように計画やシフトを組む必要があるでしょう。
まとめ
既存のテント倉庫に天井クレーンを設置することは可能です。しかしその場合、テント倉庫の強度が重要になります。天井クレーンが設置できる強度があるか調査しましょう。
天井クレーンは設置することで重いものや大きいものを簡単に運搬できます。設置費用は高くつきますが、作業が大幅に効率化できるためおすすめです。
また、テント倉庫導入前から、天井クレーンを使う可能性があるとわかっている場合は、はじめから天井クレーン付きのテント倉庫を選ぶことをおすすめします。